2010年3月4日木曜日

亜細亜杯予選 バーレーン

ひな祭りの日に、男子サッカーの試合というのもなかなかおつかも知れない。

今回のアジアカップ2011予選、最終消化試合ではあるが、World Cup出場国としては、良い練習試合となったバーレーン戦。

やはり海外組み(元含む)がスタメンに名が入っているところを見るとかなりベストメンバーに近い布陣ではないかと思われる。

スタメンは、
GK:楢崎
DF:闘莉王、内田、中澤、長友
MF:遠藤、松井、俊輔、長谷部、本田
FW :岡崎

DFラインは、MFとの受け渡しもスムーズだし、このメンバーが安定していて良い気がする。

MFの遠藤は、今の日本代表には外せない人材だとつくづく感じ、
日本に復帰の俊輔、松井と長谷部はやはりでかい相手とやりあっているだけあって良い動き。

本田はCSKに行って良かったのではないかと思う。
今回代表での中盤登録だが、FW的な役割を担うポジションの方が生き生きしている気がする。
また、俊輔とのコンビも以前に比べると格段に良くなっている。
これに阿部、憲剛、稲本、小笠原あたりが入るとまた違う感じになる。

FW岡崎はやはり外せない。ワントップよりもパートナーがいた方が良い気もする。

この試合、もう少し早く森本を使って欲しかった。
本田の点も森本が上手く相手DFを引っ張ってくれたのが良かったし、ゴールに対する意欲がイタリアでも結果を残している通り、素晴らしい。

後は、玉田、興梠あたりで、久保は要らん。平山は微妙だな。

今回の試合、総合すると東アジア選手権のメンバーと比べると格段に良くなっているし試合運びもスムーズで最近の試合の中ではまともな感じ。

World Cupまで国内の2試合(セルビア戦、韓国戦)、欧州で2試合(イングランド、コートジボワール)を残し、いよいよ南アフリカへ。

もう、選手を試している場合ではないな。

2010年3月2日火曜日

森本貴幸

Serie Aのプロビンチャなチームカターニャで活躍中の森本君。

明日の「アジアカップ2011予選」バーレーン戦で日本代表に召集されたので楽しみ。

日本の得点力不足と騒がれていますが、イタリアの屈強なディフェンダーから得点をあげている森本を岡田監督は是非使って欲しいもんです。

きっと、得点に絡む動き、いや得点してくれるに違いない!
元海外組み及び海外組みがスタメンに名を連ねることでしょうし、対戦相手のバーレーンからすると知らない選手なんで。

頼むよ森本。

2010年3月1日月曜日

散策

エイプリル・フールにはまだ1カ月も早い、3月1日(月)のこの日、昨日起こった地震や津波が嘘のように、冬季オリンピック(パラリンピックはまだだが)は閉幕し、inachans的にはいよいよWorld Cup突入モードである。

なそんな春めいた日の午後(午前中は何だかんだ言いながら仕事相談などしていた)、遅いランチ&コーヒー&読書タイムを満喫した後、天候が少し怪しいグレーな空模様をしているにも関わらず、何気に「ぷら~っと」歩きたくなった。
しかも、もう既に夕方に差し掛かっている時間帯にも関わらず。

そのコースを辿ったのは偶然なのか必然なのか分からないが、とある坂道を登り始めた。
数分も坂を登ると、右手に「こんもり小山のような」樹木が生い茂る公園と「道案内の看板」が現れ、その看板を確認。
公園を沿うように道路や歩道があるので、そちらを歩こうと考えていたのだが、何故か公園内を散策できるコースを選んでいる自分がいた。

こんな感じだったっけ?と少し驚きながら、樹木の生い茂る少し薄暗い中を歩を進め散策を楽しんでいたのだが、何か懐かしさと怖さみたいなものを少し感じ取っていた。

公園内には、短歌の碑や何とかの塔の由来とかを拝見しつつ散策していた刹那、「驚きと怖さと記憶の断片の交差」が入り混じった感覚が襲い始めた。

そう、数年に一度、いや20代位までは結構見ていた「夢」に出てくる光景がそこにあった。
よく夢に見る光景、何故かそこに居て誰かが一緒なのだけれど思い出せず、楽しいのか寂しいのか分からない感覚、そうそう、ここはこうなっていて、ここを行くと、そう!ここに出て...ってな具合。
正直に言うと「懐かしい」というよりも「怖さ」の方が増していて、少し早歩きになっていたのは事実。

気を取り直して、その公園を抜けると道路ともう一つの公園を結んでいる小さな橋が。
この橋はすご~く懐かしい感じがして早速、渡りもう一つの公園へと出るはずが、現在公園改修工事中につき立ち入り禁止。
懐かしいはずのその場所は工事車両と完成様相図の看板で代無しとなっていた。

幸いなことに、象徴的な「展望台」と「東京オリンピックの記念碑(バレーボール、蹴球、バスケットボールが横浜で開催された記念)」は壊されず残っていた。

懐かしさも半減したものの少し気分も良くなっていたので、このまま歩を進めた。
だがしかし、何故か通る道をもう決めているかのように勝手に、ではあるが。

歩を進めると幼少のころからあったはずと思われる「パンやお菓子、日用品などなんでも売っているような店」が目にとまったり、確かこの先に小学校がと思った場所にそのまま小学校があり、その先に分差路に出くわす、迷わずに右じゃなく左と勝手にずんずん進んで行く。
正解のと言うに「とうふ屋」の看板にも見憶えがあったりと思った瞬間、また「よく夢に見る光景」の街の小さな「食料品スーパーもどき」が現れた。
夢に必ず出てくるその店は「何故か買い物する羽目になる」なのだが、良く覚えていない。
また少し怖くなって早歩きでそこを通り過ぎた。

気分を切り替え散策気分を取り戻し、歩を進めたところで、またまた「よく夢に見る光景」に出くわした 。

実際そこは小さな郵便局があり、橋(昭和3年に掛けた橋と書いてあった)が掛っていて、その下に大きな道路が通っている。その橋の下にバス停がある。

ただ、夢の中では、橋の渡る手前にある郵便局の前にバス停があって、何故かバスの乗り換えの起点となっている。そこで乗り換えて何処かに行くって感じなのだ。

そそくさとそんな夢を思い出しつつも進むと「20数年間時が止まっていた」かのような光景を目の当たりにすることとなる。

それは、橋を渡ってすぐのところにあった。右手に小さな脇道が見え、そこの脇道へ入ると「質屋」の看板が。
もうこれは昭和30年代に取り付けたであろう看板と店主らしきご老人と目が合う。
「うぅ~」としか言いようがない。時が止まったかのような光景が広がる。

そんな気分を和ましてくれる「春の息吹」を拝見できたのは、2~3件隣の庭に咲く「梅の花」。
これにはさすがにこれぞ散策って感じで和んだ。

そこから少し行くと公園があるはず!と少し歩を早めた、「確かにあった」のだが様変わりし綺麗になっており、脇にあった教員住宅は既に無く「幼稚園らしきもの」に変貌していたのには少し寂しさを覚えた。

そんな公園脇の道には行かず、もう一本脇道があるのでそちらに歩を進めると「旧友宅」がまだあり、これぞ懐かしい限りの心持になった。
そのまま、大きな通りに出て、右折し少しいや微妙な坂道を登る感じで歩を進めた。

左手には、幼いころあったはずの「銭湯」は無くなりマンションに変貌、その近くの酒屋はまだ「名前も変わらず」営業していたが、少し先にあった駄菓子屋や熱帯魚屋は廃業していた。

交番前の脇道を左に折れ、この後、約80%近く20数年変わらない場所へとタイムスリップするのである。

確かここのアパートの階段(中に浮いているように見える)変なんだとか、ここの垣根まったく変わっていないとか、小学校の頃、集団登校の集合場所であり遊び場だった場所の変化の乏しさを感じつつ、集合場所の前にあるちっとも綺麗になっていないデコボコ階段へ。
そんな階段を楽しみながら降り、右に1件ほど歩くと直ぐそこには昔懐かしい元実家があった場所に辿り着く。

少し、覗いてみるとそこは更地になっており、柵が設けてあって入れないようになっていた。
もしかすると、今日はここへ来るためにこんな変なコースを歩く羽目になったのではないだろうか。
この場所を確認するためになのだろうか。

少し後ろめたい気分を残しつつ、元実家があった場所を後にして、目の前に広がる恐ろしくも急な坂を下って行く。

確か、直ぐ側に「自動販売機」があったはずなのだが、跡形もなく消え去っていた。
家から最も近いその「ジュースを買う機械」は、「花」が植えられた場所となり、そんなものは元から存在しなかった様な佇まいをみせつける。

また少し下ると、右側に脇道の坂が見え、そこへ登って行けば「旧友宅」があるはずなのだが気持はそちらには向かない。
無視してずんずん下って行くと左手には「うずくまるノラ猫」の姿。
猫は人が近づいたのが嫌だったのか、脇道にそそくさと逃げ消えていった。
細い路地裏のごとく奥に続いているそこは「ここも時が止まっている」感じをかもしだしている。

路地のすぐ側には、「ガラクタが置かれている野ざらし」駐車場が変わらず鎮座し主の車をただ待っている様だ。
ガラクタの数は増えているのだろうか、それとも少しは整理されたのかは分からない。
ただ、古めかしい「ブラウン管TV」の残骸が「昔からここにあるよ」と何かを訴えているような気がしたのは気のせいだろうか。

駐車場を後に、坂道は左へと曲がるのだが、角にあった少し洒落た個人宅は「何とかコーポ」の様相をみせるものへ変わっており、その曲がり角にあるミラー(凸面鏡)は相変わらずポールが曲がったままの状態で、坂を昇り降りする車や歩行者をにらみつけるがごとくそこにたたずんでいた。

角を曲がって直ぐ、左手側に家屋があったと思われる場所が見えた。
最近であろうか更地になっていて、関東ローム層の赤土を剥き出しにしたままの状態で放置されている感じがした。

もう、坂も終わりに近づいた辺りに、もう何年人が住んでいないのか分からない位のくすんだピンク色っぽい廃屋が顔を覗かせた。
記憶の断片はそのまま20数年変わらない「廃屋」風景に暫く釘付けとなり、今日もっとも「ここだけ完全に時間が凍結されている」と感じた。

坂も下りきったところで、T字路を左に向かう。
暫くすると「米屋」だった店舗は廃業、まれに電車で会う旧友の実家「薬局」は健在ではあったが近くの駄菓子屋は跡形もなく消え去り、反対側にはさも分譲住宅張りの家並み風景を眺めながら、幼少から変わっていない古本屋へとたどり着いた。

儲かっているのか?なんて思いながら、隣の雑貨屋が健在なのがまた嬉しい。
その前はもう様変わりしており、小さな商店が沢山集まった小さなアーケードは消え去り、マンションがそびえ1階は訳の分からない店舗へと変わっていた。

少し脇道を覗くと中学生のころ立ち寄った「お好み焼き屋」の赤い看板だけ残っており廃業したのだろうかシャッターは閉まっていた。

脇道を戻って、抜けると商店街の目抜き通り(寂れてはいるが)、駅へ向かう道と商店街の終了場所へ続く道へと枝分かれするのだが、その分岐する場所には「生肉店」が変わらずその名前で営業しており、お客さんも沢山いるような繁盛ぶりを見せていた。

って感じで今日は音楽もサッカーもお酒も全く関係のない「散策記」で終わり。

2010年2月28日日曜日

中村俊輔が…。

やはりというか、残念というべきか、複雑な思いを馳せることになる会見が今日2月28日にNISSAN STADIUMで行われたというニュースが。

そう、昨年リーガ・エスパニューラのスパニョールに移籍していた中村俊輔が、今シーズン古巣「横浜Fマリノス」に復帰することが正式に発表されました。

背番号は入団当初(高校卒業後)に着けていた「25」番。

昨年、元セルティックの監督で「スコットランドの俊輔」の良き理解者でもあった「ゴードン・ストラカン」が現在イングランドの2部「ミドルスブラ(BORO)」に就任後、スペインで出番が少なくなった「俊輔」に誘いをかけたことは有名らしいい。

2部とはいえ腐ってもイングランドサッカーであるJ-Leagueに比べれば欧州の元名だたる現役選手が沢山在籍してるのでそちらも「アリ!」だろうと思っていた矢先だから少し残念な気もする。

いずれにせよ、是非今シーズンのJ-League並びにWorld Cupの活躍に期待したい。

2010年2月27日土曜日

鉄板焼イタリアンVERDURA

先日、たまたま中途半端に睡眠を取ったせいで寝酒を頂いていると、その店の店主が現れてお名刺を頂くことに。

早速翌日にお店をご訪問。
まずは、お通し「白菜とトマト」の和えたもの。
バケットにつけていただくと最初の一杯目「ティオペペソーダ」が進む。

早速オーダー、少し暑かったのであっさりしたものお願いし「蛸のカルパッチョ」、「パプリカやキュウリとか野菜のピクルス」、「サラミ」の盛り合わせ。

触感の違いとうまみの違いを楽しみながら、イタリアンのビアンコを一本頼む。
美味しい蛸のカルパッチョ、ワインが進む進む。

メインディッシュの「地鶏の香草焼き」をオーダー、ぷりぷりの触感と香草の香り、皮の旨味が口の中に広がって行く。

イケないinachansが顔を出し、他の常連のお客様とお話すると「トマトチーズ焼き+ベーコン」をお裾わけ頂く。これがまた旨い。更にワインが進む中更に1本。

青トマトのピクルスを店主ご厚意により頂戴するもこのトマトのシャキシャキ感が残るピクルスは白ワインには最高のアイテム。

そして、メニューにある車エビを頼むと「香草とかぶるから」とアレンジお任せオーダーへ。
う~ん、これまた旨いのである。焼きたての車エビは殻ごと頂くこの贅沢。

ラストは、キャベツのぺペロンチーのを辛いヴァージョンでオーダー。
もう、仕上げには最高の取りあわせ。

また来なければ胃袋が許さない「地元イタリアン」新規開拓店でありました。

2010年2月26日金曜日

20世紀少年

昨年公開の「20世紀少年-最終章-ぼくらの旗」リリースされたので観ました。

最初の第一章はかなり原作に近いつくりでしたし、第二章は詰め過ぎな感じだったので、最終章は、はたしてどうなのかと期待と原作から終わり方変更していると聞いていたので少し不安もあり。

浦沢直樹が「原作と違う終わり方で」ということでしたので、観終わった後、これもありかなと言うのが正直な感想。

しかし、この映画キャストが豪華。

ビリー役の高橋幸宏はドラムが本職ですが原作通り、ベースを弾いてましたね。
なかなか貴重ものです。

2010年2月25日木曜日

Inter Chelsea

UEFA Champions League 2009-2010
Round of 16 , 1st leg Inter-Chelsea

前評判通り、高い注目度満載の試合らしく、各サッカー番組はこの試合を沢山取り上げくれinter好きとしては嬉しい限り。

「Inter 2 - Chelsea 1」というサッカーとして面白いスコアーの試合となった。

プリモ・テンポ、3分 Inter「Milito」が試合早々にGoal!。セコンド・テンポ、6分 Chelsea「Kalou」が同点に追いつく、4分後の10分Inter「Cambiasso」放ったシュートがChelseaの選手に当たって跳ね返ったところを再びシュート。
ゴールに突き刺さり再びInterがつき放すことに成功!「Cambiasso」はここ数年のInterの救世主である。

その後、Chelseaのリゴーレになりそうな危険なプレーは幸運?!にも見逃され、そのままタイムアップ!
こういうシーソーゲームはやはり面白い。

2nd leg AwayのChelsea戦に向けて、幸先良いスタート。
少なからず(負けなければであるが)ベスト8までは行けるはず今から楽しみ。

2010年2月23日火曜日

Robert Fripp & David Sylvian

書かねばなるまい。

Sylvian and Fripp(年功序列大先輩側からだとRobert Fripp & David Sylvian)。

1993年10月26日中野サンプラザホールにて行われたLiveは、映像作品として残されています。

日本人らしい音楽をきっちり聴こうとする観客はさておきですが。

King CrimsonのRobert Frippと元JapanのDavid Sylvianユニット作品は、フルアルバム1枚、Single2枚(内1枚は2種類あるもの)、Liveアルバム1枚(Fripp盤とSylvian盤の2種)だけ。

David Sylvianのソロ「Gone to earth(遥かなる大地へ)」で参加したRobert Frippとの出会いから実現したユニットで、世界的にも当時ものすごい事件だったんです。

発端はFrippからKing Crimsonの再結成(何度目か忘れました)の際、難点だったVocalをDavidに依頼したことに始まってるらしいのですが、Davidは丁重にお断りし、代わりにこのようなユニットとして実現したとのこと。

しかし、今観ても素晴らしい。
版権とかの問題があるようで、DVD化になっていないのが残念。

2010年2月22日月曜日

VOW WOW

3大「Japanese Heavy Metal」グループのプラスアルファ「VOW WOW」です。

旧BOWWOWからのメンバーであるギター山本恭司、ベース佐野賢二、ドラムス新美俊宏に、
新たにキーボード厚見玲衣とヴォーカル人見元基を加えた80年代を代表するバンド。

特に山本恭司の早引きとパワフルなヴォーカルの人見元基に尽きる。

ファーストアルバム「 BEAT OF METAL MOTION」では、何曲か日本語で歌っていましたが、2枚「HURRICANE」以降は全て英語歌詞に。最高傑作と言って過言ではないサードアルバム「VOW WOW 3」で頂点を迎えた気がします。

サードアルバム発売当時、高校の先輩(先輩の彼女もいたなぁ)と中野サンプラザまでLiveを見に行った思い出があります。
そのLiveは後に「Hard Rock Night」というアルバムや映像作品にもなったので当時を振り返ることもできてうれしい限り。

このLive後、ベース佐野さんが脱退し一路英国へ、ニール・マレーがベースになってそれなりに英国では人気に。
その後は、やっぱり米国進出するために帯同しないニール・マレーが脱退してしまい失敗、解散直近になって日本でCFに起用された曲でヒットするも時は既に遅し。

現在、山本恭司がBOWWOWとして今なお現役でギタープレイを聴かせてくれていますが、人見元基は高校の英語教師とか、残念な限りです。

最後に、玲衣さんのキーボードから始まり、元基のパワフルなヴォーカルと山本恭司のギターがうなる「SHOT IN THE DARK」(UKLive)をお届け。




2010年2月21日日曜日

北野武&久石譲

北野映画の冒頭にかかる「OFFICE KITANO SOUND LOGO」から始まるこの「joe hisaishi meets kitano films」というアルバム。

久々に「ソナチネ」、「菊次郎の夏」、「HANA-BI」を見て聴きたくなりました。

初期の「あの夏、いちばん静かな海。」から「BROTHER」までの北野映画の音楽をまとめた作品ですが、久石譲と組んだのはこの後「Dolls」まで。

まずは、「菊次郎の夏」から「Summer」、「The Rain」と続き、激しさが象徴される「BROTHER」から「Drifter・・・ in LAX」、「Raging Men」、「Ballade」、「BROTHER」の4曲。

ここまでで、すでに優しさ、暴力と悲しさ、やるせなさなどが音楽からにじみ出てきます。

そして、久石譲が初めて北野映画と組んだ作品で、ほとんど台詞がなかった映画「あの夏,いちばん静かな海。」から3曲「Silent Love」、「Clifside Waltz 3」、「Bus Stop」。

inachans的に大好きな「ソナチネ」から「Sonatine I ~act of violence」と「Play on the sands」の2曲。特に「Play on the sands」は沖縄ぽっさが良い。

金子賢、安藤政信の出世作「KIDS RETURN」から、タイトル曲で乗りの良い「KIDS RETURN」と「NO WAY OUT」の2曲。
自転車で二人乗りしながらのラストカット、「マーちゃん、俺達、もう終わっちまったのかな」、「バカヤロウ、まだ始まってねぇよ」って台詞が良いんですよね。

北野映画を不動の物とした「HANA-BI」から「Thank You,…for Everything」、「HANA-BI」で締めくくられる。

この「HANA-BI」の映画のラスト、海の砂浜で凧上げ遊びをする少女を眺めながら、岸本加世子演じる西(ビートたけし)の奥さんが「ありがとう、...ごめんね」と言うと今まで手も繋がなかった西がそっと左手で肩をよせ、そして死を選択する。
これ「Thank You,…for Everything」という曲がそのままなんですよ。涙ものです。

かなりお腹一杯になる曲構成ではありますが、inachans的には全て見ている映画作品の曲なので、その世界観が自然と染み込んで来るので問題ないです。

2010年2月19日金曜日

私立探偵濱マイク

久々に「私立探偵濱マイク」シリーズを鑑賞。

劇場三部作の「我が人生最悪の時」、「遥かな時代の階段を」、「罠 THE TRAP」は、公開当時に映画の舞台になっている「横浜日劇」で鑑賞しました。

残念ながら「横浜日劇」は閉館し、壊されてしまいましたが今でも脳裏に焼き付いています。

TV版として12話あるのですが、TV版Openingといえば、「EGO WRAPPIN'」の「くちばしにチェリー」なのである。

「EGO WRAPPIN'」としては、この曲「くちばしにチェリー」しか知らないのですが、永瀬正敏演じる「濱マイク」が探偵事務所内で右往左往しているOpeningなのだが、これがなかなのもの。

この映画、横浜黄金町~日ノ出町付近を舞台にしていて、地元民として少し前の横浜らしさが垣間見れる貴重な作品であるとともに、劇場版、TV版双方のテーマ曲The Maiku Hama Theme」これが無茶苦茶カッコイイのである。

2010年2月12日金曜日

Rain Tree Crow

「Rain Tree Crow」。

直訳すると「雨、樹、烏」。。。この言葉。
後から意味をなすと何処かのインタビューで「David Sylvian」は答えてましたっけ。

90~91年、JAPANの元メンバーが再集結して完成させたプロジェクトである「Rain Tree Crow」。

だがしかし、契約元のVirginとのいざこざ(JAPANの名前を出したかった)やメンバー間の方向性の違い等によりアルバム1枚とシングル1枚で消滅。

その後、JBK(Steve Jansen、Richard Barbieri、Mick Karn)とDavid Sylvianのソロに分かれて行く。

楽曲はJapan後期に近くそれぞれのパートに磨きがかかったものばかり。

まずは、Openingの「Big Wheels In Shanty Town」は、JBKのライヴで定番曲として演奏されてましたね。

Davidのソロやロバート・フィリップとのコラボでも演奏された「Every Colour You Are」は、もう「David Sylvian」の歌声ににノックアウト。

タイトル曲の「Rain Tree Crow」は静かにこのアルバムのコンセプトを聴かせてくれる。

ソロのインストベストにも入った名曲「Read Earth」などと続いた後、超名曲「Blackwater」。

この「Blackwater」における「Steve Jansen」のスティール・ドラムが無茶苦茶カッコい良く、添えるように流れる「Richard Barbieri」のキーボード、そして優しく歌い上げるDavidの声。

この以外にも名曲ぞろいで、特にインスト系は、JBKの3人が居ないと駄目なのよね。

蟲師

蟲師の実写映画版。

あくまでも漫画をアニメ映画にせず、オダギリ・ジョーが主役の「ギンコ」を見事なまでに演じきっている。

監督の大友克洋らしく「古き日本の情緒や風景」が再現され、原作及びアニメで描かれている世界観を崩すことなく、素晴らしい映画に仕上がっていました。

中途半端なアイドルや役者の片隅にも置けない俳優・女優を使わず、変な話題性で撮ったものではないことが、他の出演者を見ると好く分かりますね。

また、物語として原作の「ギンコ(ヨキ)」の生い立ち話の「眇の魚」、虹の話の「雨が来る虹がたつ」、角が生える話の「柔らかい角」、文字で蟲を封じている淡幽(たんゆう)の話の「筆の海」を上手く組み合わせてひとつの物語にしていて、ここら辺も凄い。

同じスタッフで、第2弾とか制作しないかなぁ。

2010年2月9日火曜日

涼宮ハルヒの消失

ここ10年くらいかな?普段、アニメ作品を映画館に見に行くことなんてないのですが、今回ど~しても気になる作品があったので映画館へ。

今回鑑賞したのは「涼宮ハルヒの消失」。
結構混んでるもんですね。
指定席制で良い席あるかなと不安するものの、なかなかのベストポジション最後列のど真ん中を確保。

この「涼宮ハルヒの消失」、元々はライトノベル(小説)もので、シリーズは現在9巻まで出ていて、その4巻目の作品を映画化したもの。

2006年と昨年2009年に一部アニメ化されていてなかなか面白かったので、今回そのシリーズの中でも一番面白いストーリーなんで見に行った次第。

約2時間40分の映画でしたが、素晴らしく良い出来で長時間座っていても飽きませんでしたし、サウンドトラックもオリジナル及びクラッシックを使用していて世界観が見事に出てました。

これは、知っている人しかわからないネタ。クリックしてブラウザーで見ることができるアニメーションを添付。

2010年2月8日月曜日

Tweaker

Chris Vrennaの世界観が垣間見れる作品「Tweaker」。

GAME「アリス・イン・ナイトメア」の音楽と同じころだと思うのですが、Chris Vrennaといえば、Tweakerとして、David Sylvianとコラボしたシングル「Linoleum」やアルバム「The Attraction to All Things Uncertain」が発表されてました。

どちらかというと、こちらの方がChris Vrennaの世界観を知る切っ掛けになった作品。

各界の著名なアーチストとコラボする形の作品で、vocalによっても1曲づつイメージが異なって楽しめる作品となってます。

また、特に「David Sylvian」とのコラボ作品は、PVも制作されカッコよさに磨きがかかっていて最高です。

この後、2004年にアルバム「2 A.M. Wakeup Call」でも1曲「Pure Genius」で「David Sylvian」と再びコラボしてます。

実質、このアルバムで「Tweaker」としての活動は終了しているようで残念です。

FACT

最近お気に入りのBand、「FACT」。

今年1月に発売になったアルバム「In the blink of an eye」が無茶苦茶カッコイイ。

音楽性は、ワールドワイドの標準「英語歌詞」で全編制作されているし、楽曲も同様に以外に取っ付き易い。

メンバーそれぞれヴォーカルを担当しているらしくデスヴォイス系もありなかなかの逸材。

日本のマーケットよりも海外受けしている様で、海外のBlogにも結構紹介されてます。

何せ最初、外タレかと思ったくらい。

2010年2月7日日曜日

American McGee's Alice Original Music Score

Chris Vrenna(元Nine Inch Nails)が制作した
PC用GAME音楽のアルバム「American McGee's Alice Original Music Score」がダークな感じで良い。

「アリス・イン・ナイトメア」っていう邦題がついたGAME用の音楽集なのですが、元々知られている「不思議な国のアリス」の主人公アリスのその後をダークな世界としてGAME化したもので既に10年ほど前の物。

正直、「Nine Inch Nails」時代は知らず、このTweakerとして始めてこの人のことを知った次第。
独特の重さとダークさがたまらない音楽性があって結構今でもしばしば聴く感じ。

本題に戻すと、このアルバムやはり重圧感というかダークなまでの世界感(不思議な国のアリスの世界観とイギリスらしい薄暗い空が感じられます)がたまらない作品となっています。
ジャパニーズ・ホラーとか見た後の深夜には、聴かない方が良い作品かも。

2010年2月4日木曜日

Tom Waits

TVドラマ「不毛地帯」のEnding曲に、Tom Waitsの「Tom Traubert's Blues (Four Sheets to the Wind in Copenhagen) 」が使われてます。

アルバム「Small Change」の1曲目で、まだまだTomもそして声も若く初期の中でも好きな曲です。

Tom Waitsと言えば、一番最初に聴いたのはデビューアルバム「Closing Time」。

この「Closing Time」は、Barでバーボンあたりを飲みながら聴くのが一番。
さらに閉店間際にかけるアルバムとしてもベストチョイスであり、タイトル曲の「Closing Time」は最後にかかるあたりがなんとも言えません。

Tom Waitsと言えば「映画」の俳優としても有名ですね。
特に印象に残ってるのが、
ジム・ジャームッシュの「ダウン・バイ・ロー(Down by Law)」、「コーヒー&シュガー(Coffee and Cigarettes) 」、フランシス・フォード・コッポラの「ドラキュラ(Bram Stoker'S Dracula)」。
「Tom Waits」のしゃがれ声は、音楽でけでなく映画でも楽しめるのが良いですね。

しかし、不毛地帯のプロデューサーは、坂本龍一とTom Waitsを使うあたり、間違いなく同世代の香りがするね。

2010年2月2日火曜日

木村カエラ 5years

木村カエラのBEST ALBUM「5years」が良い。

アルバムの構成は、新曲「You bet!!」からはじまって、5年の年月を遡るかたちで曲順が組まれ、ラストはデビュー曲である「Level 42」 で締めくくり。

「Level42」は、木村カエラの初々しさを感じるとともに、のぼ~っとした感じの某地方TV局番組「Saku 2」を思い出します。

このシングル曲中心の曲の中で特に石野卓球が手がけている「Jasper」は、何故か懐かしさを感じるTechnoPopな曲で好きですね。
それから、BEAT CRUSADERSと組んだ「TREE CLIMBERS」も中々捨てがたい。

彼女の世界観を楽しめる1枚になりそうです。

2010年2月1日月曜日

Amalfi Rewards Of The Goddess

イタリア好きなくせに、すっごく遅くなったのだけれど。
やっと「アマルフィ 女神の報酬」観ました。

ロケーションをほぼ全て現地イタリアで行っただけあって映像は素晴らしく、サラ・ブライトマンの歌も素晴らしい。
それから、小ネタ合成か?イタリア首相のベルルスコーニも出てきて笑える演出も。

織田裕二の外交官役とイタリア語は特訓したのだろうか、結構ハマっていました。

ストーリーとしては中々面白いと思うのだが、タイトルにある「アマルフィ」の由来というか発端というのかがいまいち分からなかった。

元々の映画を制作にするにあたってのプロットでは、もう少し意味あるものだったのではないか!?と思うのだけれど。

映画では表現できなかった「小説」があるそうなので、そちらを今度読んでみるとしよう。