2009年9月11日金曜日

WORLD CITIZEN

いったい何回聴いたのだろうか。
あえて、歌詞の対訳を見て(高木正勝の映像も)声を聴いてみる。
この曲が意味するもの。

words and music:david sylvian

ひとりの赤ん坊が死んでいく 取るにたらない小さな出来事
彼女はアメリカ人じゃないから 数に入らないのさ
6000人の子どもたちが 薬もなくただ見殺しにされた
ひと月のうちに

ニューヨーク港では 薬の積荷が差し止められていたのに
それが世界を安全にするつもりで ぼくらの支払った代償さ

世界は苦しんでいる
世界は苦しんでいる
世界は苦しんでいる
ワールド・シティズン

インドのマディヤプラデシュ州では ダム建設のために
先住民を家や土地から 追い出している
自分たちにも 人間の尊厳があると信じて

でも建設推進側にとっては ひとつの命の重みなんて取るに足らない小さなもの
進歩と民主主義の名において?そんなのは言葉だけさ

僕の世界は苦しんでいる
彼女の世界は苦しんでいる
僕らの世界は苦しんでいる
ワールド・シティズン
ワールド・シティズン

そしてビルが崩れる もうもうたる粉塵に包まれて
ぼくらは自問する なんで憎まれなくちゃいけないんだ?
それは ぼくらが無知と贅沢に ひたって暮らすあいだに
ぼくらのスーパーパワーが 操り人形劇を繰り広げているからさ

ぼくらが選んだ ファシスト国家の指導者に
武器を売りつけ 権力維持のお手伝い
やつらの行為には 知らんぷり
人権侵害も 銃の横流しも

彼の世界は苦しんでいる
彼女の世界は苦しんでいる
彼らの世界は苦しんでいる
ワールド・シティズン

ぼくの世界が苦しんでいる
きみの世界が苦しんでいる
ぼくらの世界が苦しんでいる
ワールド・シティズン

だれか 国旗なんてやめさせてくれ だれか 
本当の誇りを思い出させてくれ
やつらのポケットから金を取り上げて 反対を叫んでくれよ

神がぼくらの側についているなんてありえない 
だから思惑どおりに行くものか
やつらは戦争に勝ったつもりだけど これで打ち止めじゃないさ

権利を奪われた人びと 彼らの声を聞かなくては
もし立ち止まって耳を傾ける人が だれもいなかったら言葉への信頼は終わりだ

そして暴力が台頭し すべての希望が消え去ったとき
だれが人間の魂を抱きしめて その損失を引き受けるんだ

ひとつの命も奪わせない ぼくの名において ぼくの名において
ひとつの命も奪わせない ぼくの名において ぼくの名において

僕の世界は苦しんでいる
彼女の世界は苦しんでいる
僕らの世界は苦しんでいる
ワールド・シティズン

ぼくの世界が苦しんでいる
きみの世界は苦しんでいる
ぼくらの世界が苦しんでいる
ワールド・シティズン

ひとつの命も奪わせない ぼくの名において ぼくの名において
ひとつの命も奪わせない ぼくの名において ぼくの名において

彼の世界は苦しんでいる
彼女の世界は苦しんでいる
彼らの世界は苦しんでいる
ワールド・シティズン

ひとつの命も奪わせない ぼくの名において ぼくの名において
ワールド・シティズン

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